ブルーと副総統
SIDE 副総統3
 一瞬、真っ白になって、視界が見えなくなった後、お腹の奥にすごい暖かいものが広がるのを感じた。ああ。ブルーのがお腹を満たしたのね。
 なんていうかすごい満足感。
 結構、どんな男も…特にDTは我慢が効かないって思ってたけど、ブルーはメイクラブって事を本能的に知ってるのね。そう思ってちょっとうれしくなった。

 この後も萎えないブルーの拘束をちゃんと解いて、どうしてもブルーがやりたがった正常位と、お風呂でお互い洗いっこしながら、いちゃいちゃして、結局なんだかんだと朝まで一緒にいた。

 夜明けくらいに、ふっと目が覚めたら、ブルーが真剣な顔して、虚空をにらんでる。
 ああ。もうこの人ほんとまじめなんだから。
 それよりこのまま、仲間のところに戻ったら何言われるかとか考えないのかなぁ。ちょっとだけ様子見て、寝ぼけたふりして、彼を抱きしめた。
 あたしの体温を感じてブルーは眠ってくれた。
 あーあ。ピンクに対抗して、ちょっかいかけただけだったのになぁ。
 こんなのあたしのキャラじゃない。
 どうしよ。でもしょうがないし、時間だけが解決してくれる問題じゃないかなって、あたしはそう思うことにした。

 朝、目が覚めて、まだブルーが熟睡しているのを確認してあたしは、彼にキスを落としてから部屋を出た。

 『好き』って言葉は今は飲みこむしかなかった。
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