ただひとつ。Side Story
「…さあ…、部活に出ようとしたんじゃないの?」


「………。」


「その後に佐野が来たらしい。でも…西藤は部室に荷物だけ置いて、部活には出なかったって。佐野は…、部活に遅れてきたそーだ。」



「…………。」



「…どう?怪しくねーか?」



「………間違いないかもな。」


「…だろ?ホラ、やっぱ聞いて良かっただろ~?」


「……まーな。」



…~かわいくないっ。


礼とかはないのか!


…いや、こいつにそれは期待できな…



「…サンキュ。」




「…へっ?」


今なんと?



「…行ってくるよ。」


「……??どこに?」



「佐野んとこ。白黒つけねーと。」



「…なら…。俺も行く!」


「…は?何でっ。」


「…だって…」



お前を行かせたら、きっと手を出すだろ…。


それじゃあ、また悪者になるかもしれないじゃないか。






< 192 / 392 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop