ただひとつ。Side Story
俺はさっさと歩き、コンビニまでのその道のりを…


一度も振り返ることはなかった。




大地の足音はとっくに聞こえなくなっていたが……


帰りに合流するくらいが調度いい。




コンビニにつくなり、俺は発泡酒を数本と…


タバコを2箱買うと、元来た道をまた戻って行った。





「……重ぇーな…。あいつ、どこにいるんだ?」



なかなか現れない大地の姿を探し、キョロキョロと周囲を見渡しながら歩く。



「…マジで何しに来たんだ。」




しばらくすると……


俺の視線は、
歩道のえんせきに腰をおろして……
夢の世界に入りこんでる不審人物を捕らえた。




「…ハア~…、も~。」



予想通り、ロクなことにならない。



俺はすぐさま駆け寄り、大地の頭を勢いよくはたいた。



「…いてっ!」



幸い…


まだ、眠りは浅いようだ。


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