ただひとつ。Side Story
「やったあ~!サンタさん来たぁ~!!」
…息子の歓喜の声に、私はもそもそと起き上がった。
見ると大きな箱を掲げて小躍りする日向の姿……。
「…………。」
…ホントだ。
いつの間に来たんだ?
チラリと……
我が家の『サンタ』に目を配る。
「…すやすや寝ちゃって。あーあ、お腹出てるし。」
私はサンタに毛布を被せて…
そっとその髪に触れた。
「……。やったあ~!!サンタさん僕のお願い聞いてくれたっっ!」
「「…は?!」」
君の手が私の手を握り……
二人一緒に声を上げていた。
「欲しかったんだ、ゴー〇〇ジャーの武器っ♪」
おいおい日向…?
そんなことはひとっっつも言ってなかったろうに……。
そして…
昨日のあの発言は……
夢?!