恋に恋して恋をする。
「おっはよー!」


つかさがいつも通り元気に教室に入ってくる。


私は挨拶も返さずつかさの腕をひしっと捕まえた。


「おわっ!何よ?ちはる」


「つかさ、合コンする予定ない?」


「は?」


ギラギラした目で詰め寄る。


「いや、ないよ。カレシいるし」


「だよね……」


幽霊みたいにしおれて机に倒れこむ。


「ちはる、どーしちゃったの?」


つかさがさゆちゃんとあっさに尋ねるけど、二人とも首をかしげる。


私はね、悟ったのよ。


運命の出会いなんて待ってたって来やしない。


自分からバンバン動かないと!



そう、時代は肉食女子!



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