恋に恋して恋をする。
「てか、りえも手加減してよ~」


そう誰かに言われて、ごめんごめんと手を合わせるりえちゃん。


そういえばりえちゃんも彼氏いたよね。
確か男バレの3年生のセンパイ…


けっこうカッコいい人だった気がする。
りえちゃんもスタイル良くて運動神経抜群で、お似合いだよなぁ。





…………部活かぁ


運動は全っ然ダメだしなぁ…


マネージャーってのも考えたんだけど、野球もサッカーもバスケも全っ然ルールわかんなくてあきらめ……


「ちはる!」


つかさが叫んで、ハッと我に帰った…


ときには、もうボールが私の顔から勢いよく空中へ弾き飛んでいた。


「いっ…」ったーい!


声にならない声でうめきながら、鼻の頭を押さえる。


あ、ヤバい…
鼻血出そう


「ぎゃー!小島さん!
ごめん!ほんっとごめん!」


りえちゃんが血相変えて飛んできた。


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