恋に恋して恋をする。
「だっ、大丈夫大丈夫!
私こそごめん!
ぼーっとしてたよ!」


痛さより恥ずかしさが増して、とりあえず笑い飛ばしておく。


「ごめんねー!」
ちょっと涙目のりえちゃん
「とにかく保健室行こ?」


「私着いていくよ」


つかさが私の肩を支える。


「やっだ、大げさだな~
全然なんともないって!」


私は鼻を押さえてないほうの手をぶんぶん振った。


「でもせっかくだからサボっちゃおぅ!
ラッキー!」


ははは~と大げさに笑って、そそくさと体育館を後にした。








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