君と私。
「…まぁ、八つ当たりなら相手が悪いかもしれないけど…
このままずっと喧嘩してたら別れちゃうんじゃない?」
私がそう言うと、加奈子は『う”っ』と声をだした。
「木下くんも加奈子も頑固なんだから、どちらから謝らなくちゃ、本当に別れちゃうよ?
いいの?」
私はそう続けると、加奈子は目を見開いて、泣きそうな表情を見せた。
私は一口ご飯を口に入れ、噛み、飲みこんだあとまた続けた。
「加奈子はいいの?くだらない喧嘩のせいで別れるなんて。いいの?」
加奈子の目をしっかり見て言う。
「…いや、です…」
小さな声で、うつむいてた加奈子がつぶやく。
「なら、今誤ってきたら?木下くん、C組でしょ?いってきなよ」
私は首を横にして、少し笑みを見せた。