君と私。
蒼ちゃんの、優しい声、あの甘い囁きのおかげで私は正気を戻した。
「…蒼ちゃん?
大丈夫だよ、私は。
お弁当箱、とってくるね!」
私は蒼ちゃんの胸から頭をはずし、蒼ちゃんを見て笑う。
蒼ちゃんは私を見て、頬を緩ませる。
「…ん。
待ってるから、いってこい。」
蒼ちゃんは、私から離れて、私の背中を押した。
急いで、教室へ戻る。
急いで、弁当箱をとって、
階段でもたれて私を待っている蒼ちゃんの元へ走った。
そこにいた彼は、誰よりもかっこ良くみした神様は、何故こんなに意地悪なの?
『友達』なのに、『ドキっ』と言う感情を習ってしまう私はバカなのですか?
でも、彼はかっこ良かった。
蒼ちゃんは。