君と私。
「友達〜?それ本当かよー!蒼にしてはレアーすぎんだろ、女の子を名前で読んでたり、家まで送ってたり!本当にただの友達か「本当だよ。私と蒼ちゃんは、小学校からの友達。付き合ってないよ。」」
私と蒼ちゃんの関係を疑う小沢くんに苛立ちを覚えて私は、彼が話し終える前に言った。
「え…そ、そうなんだ〜!あ、俺小沢圭祐(おざわけいすけ)!よろしくな、葵ちゃん」
小沢くんは私の声のトーンでいらつきを感じ取ったのか、すぐに誤摩化した。
「…うん、よろしくね、小沢くん」
返事しないのは失礼だから、一応返事をした。
「…んじゃ、俺と葵帰るから。また明日な」
蒼ちゃんは自転車に乗って、私が捕まっている事を確認してから動き出した。