君と私。
…私意外の女の子が、蒼ちゃんの背中に顔を埋めた事があったのか。
…私以外の女の子が、私が知らない間に大きくなった蒼ちゃんの背中を触った事があったのか。
初めてこんなに悔しく感じた。
いやで、私じゃない人がここに座っている事を考えるのがいやだった。
そんな考えをしていた私は、いきなり蒼ちゃんの背中が憎らしいく見えた。
蒼ちゃんの背中のせいだ…
がん!と自分の顎を蒼ちゃんの背中に押した。
キイィィーーーー!!
いきなり止まった自転車。
「んな、おま、葵!何顎さしてんだよ、お前は!」
蒼ちゃんは私の顎が痛かったらしく、私の髪をぐしゃぐしゃにした。
「…蒼ちゃんの、せいだ…」
「はっ?」