「生きていてよかった!」、そんな夜
眠れない。寝返りを打った。
胸が詰まったみたいに息苦しい。
一瞬吐き気を覚える。隣の部屋から聞こえてくる携帯のバイブの音が耳障りだ。
再び寝返りを打って天井を見上げる。
「先のことばかり考えていても・・・」
頭の中に、電話での友人の声が蘇る。私は堅く目を閉じた。
そうだ、そういえば、
「夢里は心配しないでだいじょうぶだから」
電話を切る直前、友人の声が、震えていたように聞こえたのは気のせいだろうか。
だんだん両目が暑くなっていく。鼻の奥がつんとする。
気がつくと、自分の目から何かがゆっくりとこぼれ落ちていくのが分かった。いつもならすぐそれを拭うはずなのに、今はしなかった。
手を掛け布団から出すと寒いから?いや違う。
ふと、こんどは頭の中に、最近読んだ乙一の小説「暗いところで待ち合わせ」の後半部分に出てきた言葉が思い浮かんだ。
「あなたのために、私は泣こう・・・」
ゆっくりと落ちていく1滴の滴を見送ったしゅんかん、後から後から止めどなく両目から涙が吹き出してくる。
それはものすごく辛くて苦しいはずなのに、今はそうは思わない。
胸が詰まったみたいに息苦しい。
一瞬吐き気を覚える。隣の部屋から聞こえてくる携帯のバイブの音が耳障りだ。
再び寝返りを打って天井を見上げる。
「先のことばかり考えていても・・・」
頭の中に、電話での友人の声が蘇る。私は堅く目を閉じた。
そうだ、そういえば、
「夢里は心配しないでだいじょうぶだから」
電話を切る直前、友人の声が、震えていたように聞こえたのは気のせいだろうか。
だんだん両目が暑くなっていく。鼻の奥がつんとする。
気がつくと、自分の目から何かがゆっくりとこぼれ落ちていくのが分かった。いつもならすぐそれを拭うはずなのに、今はしなかった。
手を掛け布団から出すと寒いから?いや違う。
ふと、こんどは頭の中に、最近読んだ乙一の小説「暗いところで待ち合わせ」の後半部分に出てきた言葉が思い浮かんだ。
「あなたのために、私は泣こう・・・」
ゆっくりと落ちていく1滴の滴を見送ったしゅんかん、後から後から止めどなく両目から涙が吹き出してくる。
それはものすごく辛くて苦しいはずなのに、今はそうは思わない。