【短編】おとなしい子の怖いとこ
おとなしい子の怖いとこ
「吉田、これ先生から!」
そう言って差し出すのは先生から受け取った数学の宿題プリント。
俺はいつも何かと話すチャンスを見つけては話しかけている。
何でかって・・・?
それは俺が恋しているから。
野村聖也、ただいま吉田奈々に恋しています。
「あっ、ありがとう・・・!」
常日頃おとなしくてほとんど話さない吉田。
だけど、たまに見せる笑顔に俺は惚れたんだ。
「いーえ!じゃあ!」
長くは会話が続かないけど少しでも話せたから嬉しい。
そう思う俺は相当、吉田に惚れてるな。
これは、重症だ・・・。
そして自分の席に座ろうとした時。
『うざーい。』
教室中に響き渡る大きな声が俺の耳に響いた。
あー・・・また始まったよ。
女子達のくだらない幼稚な遊びが。
中心的な女子は何かあればスグに嫌な奴をイジメてる。
高1にもなってイジメなんて、アホすぎる。
俺はハァーと大きな溜息をつきながら席につく。
いつもながらに、呆れてしまう。
「聖也~女子ってスゲェな!」
隣にいた友達の優があたかも興味がありそうな笑顔で話しかけて来た。
「ん?あー、そうだな。」
ホントにイジメなんかバッカみてぇ。
どうして嫌いな奴をイジメるんだろう。
嫌いならほっとけば良いのに。
普通、嫌いな奴とは話したくも、近寄りたくもないだろ?
でも、俺はそんな事より吉田の方が気になって仕方なかった。俺は気づかれないように吉田を見る。
吉田はイジメなんか興味がないのか窓の外をじーっと見てる。
完全に自分の世界に入ってるよ。吉田って不思議な子だよな・・・。
そんな吉田が可愛くて気づけば、ずっと見ていた。
「おい、聖也・・・見すぎだろっ!」
「えっ?!あぁ・・・。」
優から言われ我に返る。俺・・・そんなに見てたのか。
優は俺が吉田の事を好きだって事を知っている唯一の人物だ。
れを理由にからかってくる時もあって今では言わなきゃ良かった軽く後悔中だったり・・・。
そう言って差し出すのは先生から受け取った数学の宿題プリント。
俺はいつも何かと話すチャンスを見つけては話しかけている。
何でかって・・・?
それは俺が恋しているから。
野村聖也、ただいま吉田奈々に恋しています。
「あっ、ありがとう・・・!」
常日頃おとなしくてほとんど話さない吉田。
だけど、たまに見せる笑顔に俺は惚れたんだ。
「いーえ!じゃあ!」
長くは会話が続かないけど少しでも話せたから嬉しい。
そう思う俺は相当、吉田に惚れてるな。
これは、重症だ・・・。
そして自分の席に座ろうとした時。
『うざーい。』
教室中に響き渡る大きな声が俺の耳に響いた。
あー・・・また始まったよ。
女子達のくだらない幼稚な遊びが。
中心的な女子は何かあればスグに嫌な奴をイジメてる。
高1にもなってイジメなんて、アホすぎる。
俺はハァーと大きな溜息をつきながら席につく。
いつもながらに、呆れてしまう。
「聖也~女子ってスゲェな!」
隣にいた友達の優があたかも興味がありそうな笑顔で話しかけて来た。
「ん?あー、そうだな。」
ホントにイジメなんかバッカみてぇ。
どうして嫌いな奴をイジメるんだろう。
嫌いならほっとけば良いのに。
普通、嫌いな奴とは話したくも、近寄りたくもないだろ?
でも、俺はそんな事より吉田の方が気になって仕方なかった。俺は気づかれないように吉田を見る。
吉田はイジメなんか興味がないのか窓の外をじーっと見てる。
完全に自分の世界に入ってるよ。吉田って不思議な子だよな・・・。
そんな吉田が可愛くて気づけば、ずっと見ていた。
「おい、聖也・・・見すぎだろっ!」
「えっ?!あぁ・・・。」
優から言われ我に返る。俺・・・そんなに見てたのか。
優は俺が吉田の事を好きだって事を知っている唯一の人物だ。
れを理由にからかってくる時もあって今では言わなきゃ良かった軽く後悔中だったり・・・。