【短編】おとなしい子の怖いとこ
「・・・よ、吉田!」
「の、野村くん・・・?」
良かった。無視されるかと思ったし。
それに、いつもの吉田に戻っている。オドオドしてるし。
「あの・・・野村くん。今日は・・・小木さんに、あんな事を言って・・・その・・・何かゴメンない。」
何で吉田が謝ってくるんだろうと疑問に思った。
だけど吉田の事だから嫌われたとか思ってるのかな。
「うん、あれは驚いたけど・・・。」
「そう・・・だよね。何かつい抑え切れなくなって。たまに、あんな事・・・言ってしまうんだ。」
苦笑いをする吉田に俺は、どうしても笑顔になって欲しかった。
「でも、あんな吉田も良いかなーって思った!正義のヒーローみたいじゃん!」
「え・・・?」
「実はさ、今の言葉を言いたくて待ってたんだ。」
なんてキザな事を言ってみると吉田は小さく微笑んで「ありがとう」と呟いた。
そして吉田からは小さい涙の粒が溢れ出した。
俺は男らしくと思い吉田の涙を拭ってやった。
泣いてる吉田も可愛く見えてつい言ってしまったこの言葉。
「あのさ、下の名前とかで・・・呼んでもいい?」
「う、うん!」
「なら俺の事も聖也でいいから・・・!」
「うっ・・・うん!」
少し頬が赤い吉田。もう全てが可愛く見える。
「よしっ!じゃあ、帰るか!」
そして俺は吉田と初めて一緒に帰った。
とても幸せだったのを覚えている。
end
「の、野村くん・・・?」
良かった。無視されるかと思ったし。
それに、いつもの吉田に戻っている。オドオドしてるし。
「あの・・・野村くん。今日は・・・小木さんに、あんな事を言って・・・その・・・何かゴメンない。」
何で吉田が謝ってくるんだろうと疑問に思った。
だけど吉田の事だから嫌われたとか思ってるのかな。
「うん、あれは驚いたけど・・・。」
「そう・・・だよね。何かつい抑え切れなくなって。たまに、あんな事・・・言ってしまうんだ。」
苦笑いをする吉田に俺は、どうしても笑顔になって欲しかった。
「でも、あんな吉田も良いかなーって思った!正義のヒーローみたいじゃん!」
「え・・・?」
「実はさ、今の言葉を言いたくて待ってたんだ。」
なんてキザな事を言ってみると吉田は小さく微笑んで「ありがとう」と呟いた。
そして吉田からは小さい涙の粒が溢れ出した。
俺は男らしくと思い吉田の涙を拭ってやった。
泣いてる吉田も可愛く見えてつい言ってしまったこの言葉。
「あのさ、下の名前とかで・・・呼んでもいい?」
「う、うん!」
「なら俺の事も聖也でいいから・・・!」
「うっ・・・うん!」
少し頬が赤い吉田。もう全てが可愛く見える。
「よしっ!じゃあ、帰るか!」
そして俺は吉田と初めて一緒に帰った。
とても幸せだったのを覚えている。
end