ノータイトルストーリー
人間はこの世に生を授かった瞬間から様々なものを与えられる。
喜び、悲しみ、楽しみ、憎しみ、快感、苦痛を背負わされる。
誰にも等しく与えられる。その重さは違えども確実に。
また、なんらかの『役割』を選択する権利を与えられる。
人のために善い事する『善人』。悪い事をする『悪人』。両方をする『偽善者』。
逆に何もしないといった役割もあるだろう善悪とは切り離された位置にいる『世捨人』と言うのだろか今風にいえば、『引きこもり』とでもいうのだろうか…
どの役割を選ぶかは自由だ…時と場合にもよるのだろうが。
また、『船』に乗らされる、『家族』『社会』『法律』しかし、降りること乗り換えるも可能だ。新しい『家族』を作ることであったり、転職し『会社』を変えることだったり、死んでしまうことであったり、逆らうことであったりする。
どんな状況であっても『船』に乗っている以上、自然の力に左右される、嵐の日には、大きく揺れ、転覆してしまうかも知れない。
また、おだやかな日にはゆっくりと時間が流れるかも知れない。
どこに向かうかは自由で、どんな速度で向かうのも自由だ。
出来ることなら、風の向くまま気の向くままに舵を取り進んでいけることが幸せなのだろう。