涙ペットボトル



「なぁ、あかり」



「はい?」



「あん時はありがとな」



え……………?




「なんのこと?」




「ちさきにふられたとき」




「…あたしなんにもやってないよ」



ほんとになんにもやってない。



「優しく包み込んでくれたじゃん。

なんか、改めてありがとー!。

オレ、あかりいなかったら
どうしようもなかった。

あかりがいてくれたから
前に進めた」




優太くん───────。



あたしは、いつの間にか
涙がでていた。



「あかり!?大丈夫か?」



「へへっ!ごめん、嬉しくて、、、」



だって、あたしが役に立てた。




優太くんを笑顔にできた。






それだけで幸せ──────。





「優太くんも同じだよ」




「え?」




「あたしも優太くんがいなきゃ前に進めなかった。


優太くんが勇気をくれたんだよ。

だからありがとー。。」




沈黙が続いた。


観覧車は、もうすぐ頂上につく。




「優太…くん?」


あたしは、おそるおそる優太くんに
近づいた。



けど、バランスを崩してしまい

あたしは、倒れてしまった。


「きゃっ!」


───ガタンッ。



「痛ぁ。。。ごめん」



あたしは、顔を上げた……。



ドキンッ──────────。



あたしの心臓は、高鳴り始めた。


  


だって、、優太くんの顔がすぐそばにあるもん。。。。




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