涙ペットボトル
文化祭準備Ⅰ あかり【side】
「あかりー!そこの布取ってー」
「はーい」
「ありがとー」
朝から夕方まであたしたちの学校は、
文化祭準備です。
かのんちゃんは、衣装担当。
あたしは、スイーツ担当。
なぜならあたしたちのクラスがやる
出し物は、
コスプレ喫茶なんですっ!
どうしてコスプレなのか分かりませんが
クラスのみんなが一致。
あたしは、コスプレするのが
無理だからスイーツ担当になりました。
「あーあー。衣装担当めんどーい」
かのんちゃんが言う。
「仕方ないよ~。あたしだって
めんどくさいよ」
「へーへー。
優太くんとちゅーした人が……」
「きゃーーーー!!!!!!」
かのんちゃんの口をあたしは、ふさいだ。
「なによー!ほんとのことじゃん」
「それは、、、その。。。」
あたしがゴニョゴニョしていると
「さっさと付き合っちゃえば?」
とかのんちゃん。
付き合っちゃえばって。。
「だってまだ、、優太くんには
好きな人がいるじゃん」
そう。。優太くんは、やっぱりちーちゃんのことが好きだから。
だからあたしなんて、、、、
「じゃあなんでキスしたの?」
「……………え?」
「だーかーらー優太くんは
どーしてあかりにキスしたの?」
「えっと、、、、睡魔に襲われて?」
「あほー!観覧車乗ってる途中で
睡魔に襲われるやつがおるかー!」
かのんちゃんがあたしの頭をビシッとたたいた。
痛い…………………。