涙ペットボトル
「で、こんな時に言うのもあれだけど
さっきオレが何?」
「えっ?あ、えーと、、、、
ちーちゃんが妊娠のため
退職するから。優太くん辛いんだろなぁ
って………………………」
「ふーん。。」
そ…それだけ?
優太くんの反応なし。
「ゆ…優太くん?」
「そーだなー。辛いな。
オレなんだかんだいって
ちさきがこの学校いるからきたし」
グサー─────
…辛い……
心臓にトゲトゲがささった。
「優太くんちーちゃんのこと
すきだもんね」
「好きだった。
でも、今は、違うから」
えっ?!
「えぇ!?違うって…」
「もう好きじゃねーよ。
家族みたいなかんじで好きなだけ」
「そーなんだ……」
ちょっと、ほっとした。
「うん。守りたいとかおもってたけど
結局は、ちさきのゆりかごの中だったよ。守られてた。」
「そっか。」
グラウンドでは、みんながどんちゃん騒ぎしている。
「もっと守りたいって思う奴できたし」
優太くんは、穏やかに笑った。
ドキン。。。
ねぇ。
キミの隣にいていい女の子になりたい。
カッコ悪くてもいい。
つりあわなくていい。
「好き─────」
気持ち、、、、
止められません。
「優太くんは、ちーちゃんが
好きだったときからずっと好きでした。
優しいところとか裏がないところとか
惹かれて、あたしとはちがう明るいところとか好きで、、、
大好きなんかじゃ足りないくらい好きで、もう─────」
「ストップ」
そう言うと優太くんは、
あたしの頬に手をあてて、
唇を重ねた。
熱くて、苦しくて
でも嬉しくて………………。