涙ペットボトル



帰りの電車の中。


「今日は、楽しかったな!」


「そーだね。。」



もう夕方。


楽しい時間は、流れるのが早いなぁ。



ずっと握っている手は、

あったたかくて、



あたしの心臓は、ずっとドキドキいっている。


でも、ゴトンゴトンと電車の走る音は、

あたしのドキドキを消してくれた。





「あかり」


「ん?どうしたの?優太くん」



「また、遊びに行こな」


にこって笑う優太くん。



「うん!」


優太くん─…………。




『次は、◯◯駅ー。お出口は、右側です。』



あたしの降りる駅だ。


優太くんは、次の駅。



だからこれでお別れ。



プシューー。


扉が開いた。


「じゃあね。優太くんばいばい。

楽しかったよ!」



「おう。俺も」



沈黙が続く。



なんか、またあえるのに

寂しいかんじがする。




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