涙ペットボトル



「んじゃ。ご飯食べに行きますか?!」

キャプテンが言う。

「賛成~~!」

みんなが言った。



近くのファミレスで食べることに。



「ヒロト何食べる?」

優太くんがヒロトくんに聞いた。


「オレハンバーグセット♪」


「あかりは?」


「あたしは、、、ドリアで」


「おーけ。じゃ頼むよ」

にこって笑う優太くん。



キュン──……………。



なんか、また新しい一面が見れたなぁ。




「おーい。誰か飲み物持って来いっ!」

キャプテンが言った。


あたしは、持ってきますと言って
ドリンクバーの方へ行った。



えーと、メロンソーダーとコーラと
カルピスとお茶ね。

 
こんなに一気に持てないよぉ。

どうしよう。。



「水城ちゃん大丈夫?」

突然現れた人。

あたしのうしろからのぞいている。


この人──………。

あっ!人工芝で手を振った人だ!



青い目の茶髪の人。


「あっ。すいません」



「いえいえ。それ全部持てないでしょ?。持つよ」



「え?いいんですか?」



「うん。いいよ」


「ありがとうございます」



そう言うと、その人にコーラとメロンソーダーを渡した。


ひょいっと持ってみんなの机のほうへ行った。



親切な人だなぁ。


誰だろ──……。




机に戻ると、


「あ、奏太!ジュースさんきゅー!」

「奏太ぁ!!メロンソーダーくれー!」

と、3年生のみなさんが騒いでいる。



どうやら、外国人みたいな顔立ちの
親切な人は、佐藤 奏太(さとう かなた)らしい。





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