涙ペットボトル
ライバルかも 奏太【side】
「優太まじ帰ったのかよ」
「水城に悪かったんじゃね?」
「てか、優太あかりちゃんのこと好きすぎだろ?」
ざわざわするサッカー部のみんな。
「おぃ。おぃ。奏太!どーすんだよ」
キャプテンがオレに聞いてくる。
「何が?」
「優太ガチで怒ったし」
「それが?オレは、水城ちゃんが可愛いって言っただけだよ?」
「いや、、でもさ」
悩むキャプテン。
悩む必要がどこにあるんだよ。
オレ、佐藤 奏太はサッカー部の2年。
優太より一つ上の先輩。
皆さんご存知の通りオレは、水城ちゃんに可愛いって言った。
勝手に怒ったん優太じゃん?
どんだけ好きなんだよ──…………。
水城ちゃん可愛いじゃん。
やべぇまじで────…………………。
すらっとしてる足とか小柄なところとか
笑った顔とか…………
絶対素直じゃんあの子。
「奏太は、水城みたいな人が好きなの?」
同級生の友達が聞いてくる。
「うん。どストライク。笑」
「まじかよっ!」
笑いながら言った。