涙ペットボトル
「んじゃ。あかりー!
また明日なー」
優太くんが鞄を持ちニコッと笑い、
言った。
「うん!また明日ねー」
あたしも笑った。
優太くんは、あたしの頭をさりげなく
撫でて、教室を出た。
頭が熱い──……………。
かぁぁぁっと真っ赤になりながら
かのんちゃんとバイバイした。
よしっ!奏太さん、多分昨日サッカー行かなかったから、校舎内にいるはず。
足痛めてるし……………。
『すいません。あたし、優太くんが好きなので、奏太さんとは、付き合えません』
大丈夫………………。
そう思いながら、奏太さんを探しに行った。
このときは、あんなことが起こるなんて
思っても見なかったんだ。