涙ペットボトル
「聖なる夜に恋人たちは過ごすんだよ」
キラキラっとヒロトくんが言う。
「ヒロトきもっ笑」
うん。キャラ濃いね!
「で、あかり、どうすんの?」
かのんちゃんは、あたしに聞く。
実は、あたし前から考えていたこと
がありまして─………。
「あのね!提案なんだけど─………」
「うん」
「うん」
「うん」
「ほんとに迷惑だったら別にいいし
聖なる夜に恋人たちは過ごすんだから
いいんだけどっ!」
「う、うん」
「お、おう」
「おうっ!」
「よ、4人……で、
過ごさない………?」
そう。あたし、前からこの4人で
クリスマス過ごせたらなって思ってた。
「…………だめかな?」
「いや。オレは、いいよ?かのんも
いいだろ?」
「うん。あたしは、いいよ?
……………けど……」
「優太がなぁ~」
2人は、うんうんと頷きながら
優太くんをみた。
あたしも優太くんをみると
ショボーンとしていた。
ゆゆ優太くんっ?!