涙ペットボトル
「あかりっ!ここは空気よめっ!」
「え?!」
「あかりちゃん、優太はぜっったい
あかりちゃんと2人で聖なる夜に過ごしたかったんだよっ!」
「えっ!そうなのっ?!」
あたしたちは、ひそひそと内緒話
をする。
優太くんは、ずっとしゃがんでショボーンとしている。
今にでも頭からうさぎの耳が生えて
たれてきそうだ。
「だから、あかり今のは、撤回!
ほら、『2人で過ごそ♡』なんて
いったら丸く収まるからっ!」
「無理無理無理っ!」
無理だよっ!
恥ずかしいよっ!
「はぁ、じゃあさ、こうしよ。
昼は、みんなで遊ぼ。
んで聖なる夜は、2人で過ごそ」
「それ!それいいなっ!」
きらきらしながら優太くんが起き上がってきた。
「でしょ?あかりもそれでいいでしょ?
ヒロくんも」
「うんっ!」
「おうっ!」
やったぁぁ!!