涙ペットボトル
「わぁ……」
う、嬉しすぎる!
指環は、すごくシンプル。
綺麗なシルバーリング。
値段もギリギリらしいけど
優太くんが無理をしてくれた。
「あ、あれ?」
あたしは、指環の内側をみて
はっと気づいた。
「なんか、文字掘ってある」
「あ、それ?
オレがつけた」
「え!いいのに!また値段上がったじゃんかぁ!」
「そう言うと思って、言わなかったんだよ」
「もうー、」
とかいいながら嬉しく思うのは、
優太くんには内緒だ。
「なんて書いて…んーと。
If you laugh I am happy.……?」
え、英語苦手だ;。
I am happy.は、「私は幸せです」
だけどlaughってなんだっけ?
「優太くん。意味は?」
すると優太くんは、
「あなたが笑ってくれたら
僕は幸せです」
「__………」
「……っていう意味。オレバカだから
全然わかんなかったから店員さんに
日本語だけ言って英語に直してもらった」
「………」
「で、I love youとかもよかったんだけど、恥ずいし、だからこうした………
って…………あかり?!」
「ご、ごめん」
あぁ。嬉しすぎて泣いてしまった。
本当に好きだよ。
「バカッ。泣くなって(笑)」
「ご、ごめん…うっう、嬉しすぎて」
「………あかり。
オレさ、あかりを絶対幸せにできるわけじゃないけど、あかりに何かあったとき
全力で守るし助けるから…
だから、
ずっと一緒にいよう…」
最高のクリスマスだった………。
もう今日のことは、絶対忘れないよ。
「うん….…優太くん大好き」
「オレも」
幸せで涙が溢れるほど嬉しい日だった。