涙ペットボトル
あたし、
まだ唇の感触のこってる。
まだ温もりも残ってる。
手のひらの感じも憶えてる。
笑顔だって、頭から離れたことない。
そんなに優太くんを知ってるのに
またあたしは、頑張らなきゃいけないの?
「わけわかんないよ。」
「え…?」
「あたし、もう辛い。
めんどくさくなっちゃうよ。
今の、優太くんは、あたしを好きな
優太くんじゃないよ?
傷つきたくない。もうなにもしたくない。
前に戻りたい。時間戻して。
クリスマスに戻りたい。
キスしたい。抱きつきたい。
笑顔見た_______」
『パンッ!』
頬が痛い。
「あかりのバカっ!」
かのんちゃんがあたしに叩いたからだ。