涙ペットボトル
「あぁ〜、これからかぁ〜。
冬休みからずっと会ってなかったからなぁぁあ」
「あぁ、優太くん、学校の女子と
知らん男子が来るのウザがってたから
面会禁止になったんでしょ?
ほんっと、まいっちゃうわ」
そ、そうなんです。
あたしは、学校始まるまでには、
君の脳内にはあたしを残しておきたかったんですけど、
岡田くんけっこうクールでありまして。
うざいの嫌いっぽい………。
なんで、新学期前はアタックなに一つ
かましてません!
「んー、どうやったら振り向いて
くれるのかな。」
「しつこいのは、嫌なんでしょ?優太くん。
だったら、さりげない優しさでしょ?!」
「さりげない優しさ?」
「うん!たとえば、黒板消してたら
『あたしが消すよ♡』みたいな」
「ハートマークとりあえず外そう!」
いろいろ話してたらかのんちゃんの
クラスに着いたから
お互いまたあとでと言って
それぞれの教室に入った。
あたしは、1組。
かのんちゃんは、7組。
ちなみにヒロトくんは、2組。
これから、どうなっていくのかは、
全然わからない。
けど、
あたしは前を向く。