涙ペットボトル




走って


走って


走っていた。




渡り廊下は誰もいなく、しんっとしている。



あたしは走っていたのか、涙はぼろぼろ
出ていて、鼻水はたらりと鼻から出ていた。



そして泣く。


優太くんに好きな人がいてもあたしには関係ないのに、彼女がいても関係ないのに────。



< 69 / 300 >

この作品をシェア

pagetop