涙ペットボトル

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1げんめは、現社だった。




はぁーーー。いやだなぁ。


正直ちーちゃんの顔をみたくない。



優太くんの顔もあんまり見れないよ。





「よーしっ!授業始めるぞー」


ちーちゃんが教室に入ってきた。


みんなざわざわしていたのに  

すぐに静かになった。



「えーとっ教科書のP.123開いてー!

この前の続きするよ」




あたしは、教科書を開いたら、


ちらっと優太くんのほうを向いた。




やっぱり────。


優太くんは、眠い目をこすりながら

起きていた。


ズキン─────────。


痛い…………。胸が痛い。





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