世界の大きさ




「私は可愛くなんかない」



「そうか?
 雪華は可愛いぞ」




何でそうやって、
私に期待させるようなこというの?



どうしてそう簡単に、
私の心に入ってこれるの?



けどひとつわかったことがある。



私は聖夜といると、何故だか安心するんだ。



昔、小さいころにも
こうやって笑い合ってたような…。



「よし、雪華」



「は、はい」



いろいろ考えてたせいで、声が裏返ってしまった。



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