One sword
いつもの日常
  
目覚めるとそこは見慣れたベッドの上だった。

起き上がり呟いた。

「また…いつものまま…」
俺はこの極めて普通の生活を抜け出したかった。
町の外にも出たことのない18歳なんて居るのか?いや…いない…
今日もいつもと同じ日常を過ごす。

そんなのは正直飽きてきた。
刺激が欲しい。

そう思ってると携帯がうるさく鳴り響く。
誰だろう。

ピッ

《もしもし!起きてるかー?》  
なんだ…ハヤトか。
「起きてるよ」
《そっか!ならさ家行っていいか?》
「なんで?」
《とにかく話したいことがあるんだ!》
「まぁ…わかったよ…」
頭を掻きながら返事をする。
《おう!ありがとうな!今からいくわ!》
「え、ちょ、今から!?」
ツーツー…
「切れてるし…てか一体何の用だよ…」
ふと、視線を携帯に戻すと、

新着メール1件

誰だ?

メールを開く。

[あなたは外の世界に行きませんか?
外の世界はとても楽しいですよ?
当然、あなたの求めてるスリルもあります。
あなたの運命を決めるのはあなただ。
    入口←click!   ]



なんだこれ…?

なんで俺がスリルを求めてる事を知ってるんだ…


ピンポーン

ハヤトか。

「おう!カイ!いきなり悪いな!」

「悪すぎるわ…まだ眠いし…」
「まあまあwそれより面白いもの見つけたぞ!」

「お前にも来てただろ!変なメール!」
「あぁ…これね。」
メール画面を見つめながら話し。
「それさ、やってみないか?」

「うーん…どうしようかな」
「楽しそうじゃん!」
「まあいいよ。」
「よっしゃ!きまり!」
俺は大きなため息をついた。
「で?どうすればいいの?」
「clickすればいいんじゃないの?」
「おう。」

ピッ

ヴーヴーヴーヴー

静かな部屋にバイブ音が鳴る。

メールだ。
「なんて内容だ?」

[   参加を受け付けました。 ]

「なんだよこれ」

「さぁ…?」

ガチャ

「誰だ?」

白いローブを羽織った奴が入ってくる。

「誰だよ?人の家に入ってく
なよ!」
無言で近付いてくる
「なんだよ…こいつら…」
目の前が揺れる

「…?なんだ?目の前が揺れ…る…」
 
ドサッ

「ハヤト!くそ…俺もめまいが…」
ドサッ

{よし、連れていけ}

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