穏やかな時間
不意に肩を叩かれて振り向いてみれば、ようやく我に返ったのだろう、公共の場で喧嘩をして気まずそうに縮こまるカップルを背にし、僕の傍に女性が立っていた。
カフェテラスで一人カップルの喧嘩を盗み聞きしていた僕には、こう見えてもよき理解者、最高の相方である女性が居る。
それがこの、待ち合わせ時間ぴったりに僕の元へ微笑みを浮かべてやって来てくれた愛らしい彼女…僕の将来の伴侶、だ。
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