アっと驚くお狐さま!!【完】
策士と食
鉄板の上で、お好み焼きのタネがじゅうじゅうと焼けている。
西条は言った。
「本当にこれで良いんですか?」
「良いだろ」
「タネだけ焼くのはちょっとルール違反かと」
「食べてみたいじゃん」
「まあそっすね」
そこで、1人の青年が声をかけて来た。
「お好み焼き、それで良いのか」
僕は言った。
「え、何?」
青年は言った。
「ホンマ思うで。君らよく考えてるって。でもな、君ら、本当のお好み焼き食べた事あるん?」
西条が答えた。
「無いっす」
青年は一気に何かがひび割れた顔をして、息を吐き出した。
「あんなあ、よく聞け」
その青年は、このお好み焼き屋のバイトの兄ちゃんだった。
西条は言った。
「本当にこれで良いんですか?」
「良いだろ」
「タネだけ焼くのはちょっとルール違反かと」
「食べてみたいじゃん」
「まあそっすね」
そこで、1人の青年が声をかけて来た。
「お好み焼き、それで良いのか」
僕は言った。
「え、何?」
青年は言った。
「ホンマ思うで。君らよく考えてるって。でもな、君ら、本当のお好み焼き食べた事あるん?」
西条が答えた。
「無いっす」
青年は一気に何かがひび割れた顔をして、息を吐き出した。
「あんなあ、よく聞け」
その青年は、このお好み焼き屋のバイトの兄ちゃんだった。