アっと驚くお狐さま!!【完】
僕は言った。
「そこから出てこい」
西条は言った。
「はあい」
僕は驚いた。同じ年くらいだろうけど、思っていたよりむさ苦しい体躯の奴だったからだ。
僕は、一応言った。
「お前は何を見た」
西条はニヤけた。
「へ、へへへ。何って。お狐さまを」
「僕は狐ではないぞ」
「へ、へへ」
「見ちゃった以上はしょうが無いから、君、西条は本名?」
「はい」
「今日から西条は僕の部下だから。よろしく」
「へへ。はい。よろしく」
そこからしばらく話をして、僕は西条の家を観に行く事にした。
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