無口彼氏×積極彼氏
「…」
「…」
いつも騒がしいのが嘘みたいに
始めてのような沈黙が流れていく
「あのさ、キスしてい?」
「えっうっうん」
改めて聞かれると緊張する
あたしが目をつむると
京谷の唇が触れる
…でも中々離れない
段々息の仕方が分からなくなって京谷の胸を叩く
「はあっ…はあっ…京谷…?」
「んっ」
あたしの話を一切聞かず、京谷はまたあたしに口ずける
今度はあたしの口内に舌が侵入してくる
「…っ…はあっ」
思わず漏れる声
「奈津も舌…いれて」
「えっ?」
京谷が京谷じゃないみたいに、強引で
「舌出して、俺のに絡めて」
あたしは拒まずそれに従った
「はあっ…はっ」
あたしの口から唾液が溢れ出す
くたっと京谷の肩にもたれかかったあたしに京谷は頭を撫でる
「ごめん、急に」
「奈津みてたらとまんなくて…」
「大丈夫?」
コクコクと首を縦に降ると
京谷はホッと胸を撫で下ろした