無口彼氏×積極彼氏



京谷の表情はいつもと変わらないし。

「あったかいな」

「だねっ!」


冬の朝はさすがに寒い。

白い息がでるよ…


学校の近くに来た時、後ろから声がした。

「はよ。」

「あ!裕人!」

ぱっと自然に離した手。

裕人は無表情のままで、歩みを止めない


「裕人も一緒にいこーよ!」

背中に向かってそういうけど、裕人は手をあげてそのまままた歩き出した。


裕人も早いな…


「一緒に行きたかったな」

「……同じクラスじゃん。」

「まあ、ね」


あたしが笑うと京谷は刹那げに笑った


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