Special Edition


「では、着替えて来ますね?」


浮かない表情のまま、

奥の部屋へと歩み始めた。


俺はそんな彼女の後ろ姿を眺め、


「フッ、そう簡単に逃がして堪るか」


彼女に聞こえない程の小声で呟いた。


廊下を歩み進めるゆの。

俺は足音を立てず、そんな彼女の後を追い、

襖が閉まる……その瞬間!!


「んッ?」


ゆのの視界から姿を消して、

襖縁をガッチリと掴んで、阻止した俺。


突然襖が動かなくなり、驚くゆの。


薄明かりの中、

俺はそんな彼女の目の前に

――――――――ゆっくりと姿を現した。


俺の表情を見て、一瞬で察したゆの。


「………も、もしかして……今……ですか?」

「フッ………正~解☆」

「ッ?!!////////」


俺の予想通り、ゆのはフリーズした。


そして、俺は……――……


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