Special Edition


畳の上に帯締めが……ぽとり。

結い上げている髪から

虹艶玉の玉かんざしを引き抜いて……。


サラリと長い髪が肩先へ。

すると、

彼女の好きな睡蓮の淡い香りが…。



ゆのは微動だにせず、俺を見つめ

俺もまたゆのに熱い視線を送りながら

指先はしなやかに腰ひもへと伸びてゆく。


俺の行動を

『お仕置き』と思い込んでいるゆのは、

抵抗する事もなく……。


俺はそんな甘い時間を愉しむかのように

じっくり、ゆっくりと攻め始めた。



浴衣といっても

『家元の妻』である彼女は

着物風に浴衣を着こなし、

同世代の女の子より品のある着姿で。


元が元だけに、何を着ても映えるが

清楚で物腰が柔らかい彼女は、

和服を抜群に着こなす『着物美人』なのは間違いない。


そんなゆのは、頭が良くて要領も良くて

俺が着替えを手伝おうとするといつも、

いつの間にか脱いだ後で……。


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