Special Edition
―――――――チュッ。
助手席の背もたれに手をつき、
杏花の唇に唇を重ねた。
すると――――、
チュッと軽く吸われて唇が離れた。
「?」
「私の夢、叶えてくれて////ありがと////」
「……夢?」
「うん////////」
杏花は恥ずかしかったらしい。
俺の肩に頭を預けて来た。
「キスして欲しかったのか?」
「うん///////」
フッ……杏花は乙女だな。
新年を迎え、真っ先に好きな相手に……。
可愛らしい事を考えている杏花。
結婚して1年5カ月。
まだまだ初々しい杏花が愛おしい。
SAの端に停めた俺らの車。
俺は周りの視線を気にせず、
肩に寄り添う杏花にそっと甘い口づけを。