Special Edition
そして―――――。
辺りがすっかり明るくなった7時過ぎ。
初詣の参拝客が落ち着きを見せ始めた頃、
「要~早くぅ~!!」
「そんなに急ぐと転ぶぞ?」
「大丈夫だって!!」
満面の笑みを浮かべる杏花と共に初詣。
2人で手水舎でお清めし、拝殿へ。
「杏花、何をお願いしたんだ?」
「内緒。そう言う、要は?」
「ん?俺も内緒」
「えぇ~教えてよぅ~」
「ダ~~メ!!」
俺は少し膨れた杏花の手を取り、
清々しい境内をゆっくり歩いて。
杏花と共に家路へと。
俺の願い事は………
商売繁盛
家内安全
杏花と共に幸せに暮らす事。
そして、
願わくは………俺たちに………。
~FIN~