あなたへ贈るメッセージ
それから、小さな小屋を見つけた。
そこには年老いたお爺さんがいて、俺を助けてくれたんだ。

その時も、綾音のことが心配でしょうがなかった。でも、きっと誰かが綾音を助けてくれる、そう思って走り出したいのを我慢した。

俺が逃げると思ったんだろ。お爺さんは俺を小屋に閉じ込めた。
でも、優しい人だったし逆らうのはやめた。

それから、お爺さんは俺をここまで育ててくれたんだよ…

そこまで言うと、竜也は涙を滲ませた。
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