あなたへ贈るメッセージ
「俺…あの日…」
そう言って、竜也は話はじめた。
あたしの背中に自分の背中を
くっつけて。


あの日、何時間も雨が降りやまなかった。綾音はいつの間にか眠ってしまったが、体はぶるぶる震え、いかにも寒そうだった。
だから俺は、焚き火をするために木の枝や燃えやすいものを探しに行ったんだ。
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