ノイジー。
1.
授業中、隣のチャラいギャルのイヤホンから聞こえるその音を
某音楽ランキング週間一位のその曲だと認識するのには1分要した。
それは雑音でしかなかったが、サビに入るとキャッチーでいかにもなメロディーを奏でる。
頬杖をついてあたしはシャーペンを掴んでいた手を離した。放棄しよう。
流行りのJPOPなんて、顔が整った女か男が踊りながら歌うだけで
もしくは声の綺麗な女がバラード、ガタイのいい男がラップ調で
惚れた腫れただの歌っているだけで
そんなJPOPを蔑み、自分たちの音楽は違うと言う彼らも苦手だ。
人と違うという優越感は、そんなに愉しいものなのか。