アプリの中の彼女。
翌日、早速スマートフォンを学校に持ち込んだ。
中学生でもほとんどがスマートフォンを持っている。
アプリを利用して通話したり、プリントの内容や写真を共有する時代だ。
ー「ショウ、おはよう」
「おう、おはよう。授業眠いなぁ」
ー「ふふふ。寝ちゃだめですよ」
携帯と会話する男は気持ち悪いのかもしれない。でも、なんだか近未来的な雰囲気がして鼻が高かった。
親友の誠也がスマホに興味津々だった。
「翔太、新型買ったんだろ?見せろよ」
「おう!これ面白れえな」
yuriの会話のレパートリーがかなり多い。かなり高性能だと思う。
しかし誠也は なんだこれまだゲーム入ってねえじゃん、と残念そうだった。