びたー☆ちよこれいと



…とはいっても休日は暇なときは大抵一緒に遊んでいるが。


「鞄の中には……筆箱にメモ帳……くらいかな?」

鞄の中身を確認して部屋を出る。

リビングに行くと鷹司は新品の制服を着て、のんびりテレビを見ていた。

急いでる私にとってそれは単なる嫌みでしかない。

お母さんは台所で片付けをしていた。

「じゃ、行ってきます」

鷹司を軽く睨みつつ言う。

「いってらっしゃい」
「いてらー」

鷹司は優雅に、まるで「私はまだまだ余裕な時間がありますから」と表しているかのようにコップに入っている飲み物を飲んでいる。

その姿に少々カチンときながらも自転車の鍵を持ち家を出た。


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