びたー☆ちよこれいと




部屋に戻れば、制服を閉まってあるタンスを開け、新品でまだピチピチとする制服を取り出す。

薄茶色のブレザーに男女問わず選べる真っ赤な可愛らしいリボンか水色のネクタイには迷いに迷った。
結局私が選んだのは水色のネクタイ。
スカートは明るめの水色にチェックが入っている。

「今日からこんな可愛らしい制服を着るんだよ私……」

嬉しさに軽くはしゃぐが、同時に暗くなる。


もともとは制服に惹かれて選んだ高校。

それほどバカ高ではなく、かといって天才高でもない、校舎もいたって普通な高校だ。

ただ、制服が可愛らしいだけあってそれ目当てで受験する生徒が多かった。まぁ私もその中の一人だったけど…。

倍率は他の高校よりも地味に高かった。


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