愛するが故に･･･
俺は翌日、少し話をする程度の女にわざと、今回の事を話した。


「総務にいる森本さんって知ってる？

　俺さ…この前食事に誘ったんだけど、

　自分がいい女だと思わせたいらしくて、俺断られちゃったよ。
　
　食事って言っいても、

　これからの社内での付き合いもあるかも知れないと思って、
　
　二人きりってわけじゃなかったんだよ。
　
　それなのに、自意識過剰なのかな、彼女。
　
　みんなの前で、断られたから、微妙に恥ずかしくなっちゃったんだよね」


「ええー、角田さんの誘いを断る人なんているですかぁー？？？」



このバカ女のこのしゃべりを聞いてるだけでいらつくんだよね。

まあこのくらい馬鹿じゃないと俺の思うどおりに動かないけどね…


「まあ、別にいいんだけどね。あっ…じゃあ仕事があるから」


俺は言いたいだけ言ってすぐに席を離れた。

明日になればこのスピーカー女から女子社員に話が大きくなって伝わるだろう。
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