愛するが故に・・・
私は、マネージャーに確認をとり、VIP席に戻った。

『大変お待たせしました…』

「いや…いい。全部終わったか…
 着替えてこい」

その言葉を放ってから、また、男はなにも話さなかった。

私は、言葉通り、着替えを済まして、男が待つお店の入口へと向かった。

男の所持しているものは…高級品ばかりだと思う。
ブランド品を一切持ったことがない私と並ぶと、なんだか申し訳ない気持ちになる。

『すいません…私服こんなで…』

「いや。関係ない…行くぞ。」


男はそういうと、私の横に並び、歩きだした。

数分後、ついた先はお寿司屋さんだった。
< 18 / 226 >

この作品をシェア

pagetop