愛するが故に・・・
そして、若い人が食事を運んできてくれた。


「会長…何がよろしいか分かりませんが、

理香さんがお好きを伺いましたので。

和食をご用意させていただきました」


「ああ分かった。

 んったく…俺の好きなもんじゃなくて理香の好きなもんかよ」


「申し訳ございません。

 何か他の物をご用意いたします」


『かっ和真さん…せっかく用意していただいたのに、…

 ごめんなさいね。こんなこと本当はお仕事じゃないでしょ。

 ありがとう。私、和食好きなのよ。嬉しいわ


 あっ、そうだ。一緒に食べましょう。

 和真さんは何だか他のものが食べたいみたいだし、

自分で外に食べに行けばいいのよ。

 私はここにあるおいしそうなお食事をいただきますから』
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