愛するが故に・・・
そんな時、立石さんが…


「理香さん、大丈夫ですよ。

 高山も肝の据わった男です。」


何だか、父といい立石さんといい…本当にかなわない。


「理香、もうすぐ高山がここに来るだろう」


『なっなんで。』


「てめえの女の動きくらい分かってんだろうよ。」


そうだと思う。和真さんの部下がいたんだもん。当たり前か…


30分ももしないうちに和真さんはお店に入ってきた。

いつもなら寝ているお昼の時間。

それなのに和真さんは私の所にやってきてくれた。

そんな些細なことが嬉しかった。
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